フリーランスエンジニアの面接対策|面接の流れ、ポイント、よく聞かれる質問|
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フリーランスエンジニアの面接対策|面接の流れ、ポイント、よく聞かれる質問

 フリーランスのプログラマーにおいて、業務受託時には多くの場合、契約締結前に面接があります。今回は、その業務受託をめざす面接について、面接の流れと注意点、よく聞かれる質問についてまとめました。

時間の限られる面接では、しっかりと準備し。適切にご自身について情報を伝えることが大切です。当日慌てることのないよう、事前にチェックしておきましょう。

 

一般的な面接の流れ

業務委託案件の場合、どのような関係者が間に入るかにより、面接の流れが変わってきます。

クライエントと直接契約となる場合は、クライエントと日程調整をして、面接に伺い、その回数は1~2回程です。

一方で、エージェントや紹介人が間に入る場合、まずは、そのエージェントや紹介人との面接になる場合があり、その後、必要に応じてクライエントと面接が生じるのが通常です。その面接においては、仲介会社(人)が原則、同席します。ただし、案件の規模や納期の都合により、面接の流れはさまざまです。そのため、フリーランスとして、柔軟に応対できる臨機応変さが期待されます。

 

事前に準備しておくもの

先方からの指定が特にない場合は、一般的な打合せや面接と基本は変わりません。以下の物を用意しておきましょう。

<持ち物>

・筆記用具

・メモやノート

・経歴書・スキルシート(経歴書、実績がわかる書類)*事前提出の場合もあり

・名刺

・受託業務に関係する参考資料 (用意できるものがあれば持参)

 

次に、もう少し詳しく解説します。

 

 

経歴書/スキルシート

より具体的な実績がわかる経歴書を用意するようにしましょう。プログラマーとしての実績の他に、他業務の経験がある方は、その点も詳しく書くと良いでしょう。クライエントの業界や依頼内容と何か接点があり、面接時の会話が弾むかもしれません。

 

クライエントは、あなたが、今回の依頼内容にマッチした人材か否か、高いレベルで仕上げてもらえる人かどうか等を、クライエントは知りたがっています。相手の「知りたい」に回答するつもりで、経歴書を書き上げるようにしましょう。

 

スキルシートは、プログラマーとしての類似・同様のプロジェクト経験があると、クライエント側は安心し、あなたへの期待は、より高まります。ぜひ、可能な限り、依頼内容をできるだけ事前にヒアリングしておき、その内容にマッチするスキルは、特に書き漏らさないように、気をつけたいものです。

 

 

名刺

名刺は、フリーランスとして必須アイテムです。必ず用意しておきましょう。自分のPRにもつながりますので、名刺のデザインや裏面も工夫すると良いでしょう。自分自身の実績を掲載しているサイトへ誘導できるようなQRコードをつけたり、WEBサイト等を紹介したりすると、経歴書やスキルシートの補足として見ていただけるチャンスが生じやすいです。また、日常を記したブログなどへの誘導も良いでしょう。人柄をわかってもらえる、信頼関係づくり、親しみをもってもらえるコミュニケーション形成にもつながります。

なお、フリーランスの場合は、自己表現を積極的に、多面的にしていき、自分自身をブランディング化していくことが継続的に必要です。

 

注意したいのは、エージェントや仲介人を通じての業務委託案件です。各関係者への十分な配慮が必要になりますので、名刺を直接クライエントにお渡しして良いか否かは、面接前に確認しておくと良いでしょう。名刺を、エージェントが用意してくれる場合もあります。

 

 

企業への質問事項

質問内容を、「5W3H」に基づいてあらかじめ用意しておくと、面接での質疑応答時間がスムーズに進みます。回答を得る場合は、メモを取ることを忘れないようにしましょう。

 

<質問事項を、5W3Hでまとめた例>

・When(納期、作業時間)

・Where(作業場所・環境)

・Who(プロジェクト関係者)

・What(依頼内容詳細)

・Why(ねらいや目標)

・How(作業や環境体制、規定、条件等)

・How many(作業量や関わる人数等)

・How much(予算や経費、契約料、違約金等)

 

質問するときには、言葉・表現に十分配慮しましょう。また、面接官がプログラミングに詳しい方であるとは限らないため、相手の知識やスキルのレベル観に配慮し、分かりやすい言葉で質問するようにすることも、大切です。

 

質問時間は、質問への回答を得られる利点はもちろんですが、他に、自分自身のスキル、そして、人間性や仕事の進め方を、アピールできるという、メリットもあります。回答を得た場合は、「ご回答をありがとうございます。〇〇ということですね」と、復唱確認すると良いでしょう。丁寧さやヒアリング力、コミュニケ―ション力の高さを、アピールできます。

 

 

当日気をつけるべきポイント

業務委託案件の面接には、程良い緊張感をもって伺うようにしましょう。当日は、特に以下のようなことに配慮すると、失敗を軽減、またはなくすことにつながります。

 

・健康

風邪や胃痛・持病等に気をつけましょう。過労による寝不足、飲み過ぎなどにも要注意です。働き方改革が問われるこの時代、「健康的に業務に就いてもらいたい」という、クライエントのニーズに応えるよう努めることが、求められています。

 

・時間厳守

当然ですが、遅刻厳禁です。「時間を守れない人」というイメージは、「納期を守らない人」」というイメージにつながり、クライエントからは不安に思われ、契約締結が見送られるリスクが生じます。

また、面接前には、時間がかかりそうな仕事や面接会場から遠方の仕事等は、入れないようにしましょう。早目に最寄り駅付近に到着し、約束時間の約10分前には会場に到着していると良いでしょう。

 

・持ち物/忘れ物

持ち物は、必ず早目に用意しておきましょう。面接中に、「今日はお持ちしていないのですけれども・・・」というフレーズが多くなると、「ずいぶん、適当にあしらわれているな」と、クライエントが不快感を覚える可能性があります。敬意を表するためにも、丁寧な用意をして、訪問するようにしましょう。そして、業務委託案件に慣れている人は、特に気をつけましょう。緊張感が緩み、忘れ物が多くなりがちです。

 

 

服装・見た目

クライエントの意向が優先されますので、期待されている服装やヘアスタイル等を、事前に確認した方が良いでしょう。特に、エージェントや紹介人がいる場合は、その方々に相談し、ご指示をいただいた服装や身だしなみでいくことを、強くおすすめします。

一般的には、ビジネスに適したスタイルが望ましいです。「清潔感」、「明るさ」「機能性」を心掛けましょう。一般的に考えて、多くの方が接しやすい服装やヘアスタイルが適切といえます。

男性の長髪・ひげは、賛否の意見が分かれるので、避けた方が無難です。また、性別に関係なく、個性的でファッション性が強すぎる服装や髪型は、控えましょう。たとえ、スキルや実績がすばらしくても、抵抗感を覚えられてしまう可能性が生じてくるからです。その結果、「服装で落ちる」、「髪型でアウト」等という、契約に至らない結果にもなりかねません。服装や見た目には、周囲に合わせるようにすると、良いでしょう。

 

コミュニケーション

コミュニケーションは、プログラマーが活躍するために、欠かせない課題とされています。そのコミュニケーション力において、「ニーズ掌握力」、「人間関係構築力・調整力」、「ストレス耐性」の3つは、特に審査されます。

 

① ニーズ掌握力

クライエントの期待することを、潜在ニーズも含めて、プロとしてきちんと理解できるか否かを、面接では審査されます。傾聴力・質問力の発揮が肝心です。

 

・傾聴力

話をよく聞きましょう。正確に聞き取ることが肝心です。そして、次に、その言葉の裏にある真意(=本音や隠れた希望等)を聴き取るように努力しましょう。

 

・質問力

相手が話しやすいように、順番に質問をして差しあげることが肝心です。相手から「そうそう、そうなのです!」というフレーズが出てくるような質問や確認ができるとすれば、かなり上出来です。

 

 

② 人間関係構築力・調整力

関係者をすばやく把握し、必要なコミュニケーションをそれぞれに図れることが期待されます。今までに、プロジェクト型の業務経験がある場合は、その経験をつうじて高めてきた、プロとしてのコミュニケ―ション力を、スキルと合わせてアピールするようにしましょう。

 

 

③ ストレス耐性

ストレス耐性は、コミュニケ―ション力のひとつとして注目されます。ストレスを回避、調整できる、セルフコントロール力(自己抑制力・自己調整力)をアピールしましょう。人への接し方で気をつけていることや、休日のストレス解消法等を、面接で紹介できると、クライエントに安心してもらえます。

 

 

よく聞かれる質問

面接では、主に以下の5つをよく質問されます。

 

・「スキル」 → 十分であるか

・「納期と守秘義務」 → 守れるのか

・「コミュニケーション」 → 努力できるのか

・「業務環境」 → 受け入れられるのか

・「報酬」 → 合意か

 

① スキル

クライエントは「依頼したいことが、プログラマーとして本当にできる人なのか否か」。まず、これを知りたいのです。正確に明確に、可否を回答しましょう。もし、依頼内容そのものが、あいまい過ぎて回答しかねる状態であれば、不明な点を確認してから、実績とスキルに基づいて、回答するようにしましょう。

 

プロジェクトによっては、「漠然としているが、この状態で概ねすべてを任せても、大丈夫か」と、クライエントが思っている(期待している)ケースもあります。自分自身の実績から、どのレベルであれば受託できるのかを、正直に回答すると良いでしょう。回答するには、自分のレベルをよく理解しておくことが肝心です。専門性の高さから、攻撃的または批判的な会話にならないように、おだやかな会話を展開できるようにしましょう。

 

 

② 納期と守秘義務

業務委託案件の場合、「他社の依頼をすべて終えてから、当社の依頼を受けてほしい」という場合と、「同時並行でも、納期と守秘義務さえ守ってくれるのであれば、それで構わない」という場合があります。クライエントの事情はそれぞれで、背景にはさまざまな理由があるはずです。その点に敬意や配慮をもって、回答するようにしましょう。

受託したいがあまり、「他社の案件はありません」と嘘をついたり、情報漏洩の可能性があるような環境で、危険をわかっていながら業務を受託したりするようなことがあっては、絶対にいけません。誠実な応対を心掛けましょう。

 

 

③ コミュニケーション

どの仕事も人間関係は大切です。プログラマーによっては「人付き合いは苦手」と、自分自身を決め込んでいる人も少なくないようです。思い込みは除去して面接に挑みましょう。

当然のごとく、プロジェクト開発メンバーとの関係形成、クライエントのお客様との関係形成、また、クライエントの社内における人間関係等への、関心度と積極性が問われます。積極的にコミュニケ―ションを図る自分自身をアピールし、信頼や期待を得て、業務受託しましょう。

また、人の基本として、一般マナーや常識ある行動も期待されますので、先述した服装や見た目(態度・立ち振る舞い等)も含め、注意が必要です

 

 

④ 業務環境

環境については、「このような環境ですが、問題ありませんか」と、クライエント側から確認される場合があります。また、確認されない場合は、自分から確認すると良いでしょう。過去の経験からの思い込みで、現場の環境を独自にイメージしていると、実際とのギャップで困惑する場合があるかもしれません。心身に無理があることも考えられますので、受託する前に、きちんと確認するようにしましょう。

 

 

⑤ 報酬

直接契約の場合は、不明点がなくなるまで、納得できるまで、報酬の交渉は行うようにしましょう。交渉は、互いの立場を尊重し合いながら、穏便に進む流れが理想です。表現は肯定的で、おだやかな言葉を選ぶようにしましょう。

なお、エージェントや紹介人がいる場合は、彼らを通じての交渉が基本です。

 

 

まとめ

いかがでしたか。業務委託案件の面接は、流れをイメージしながら、身だしなみや持ち物、質問事項、交渉内容をしっかり準備することが、肝心です。ぜひとも、面接でスキルと実績をアピールし、コミュニケ―ション力の高さを発揮して、案件受注につなげましょう。



この記事を書いた人

中川裕美子(なかがわ ゆみこ)

キャリアアドバイザー、人事・採用コンサルタント。大学では情報通信系の学科を中心に、キャリア教育の授業を担う非常勤講師。若年者から社会人まで、幅広く就職・キャリア支援を行いながら、企業に向けては、採用業務・教育研修の支援も担っている。


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